ポルシェPCCB用交換ブレーキローター

純正キャリパーとのマッチングを重視したブレーキシステム

ポルシェ純正装着のPCCB(カーボン・ローター)交換用のスチール製ディスクローターと専用ブレーキパッド。純正キャリパーと組み合わせることによって、リーズナブル且つ、高性能なオリジナルのブレーキシステムとなります。
サーキットでのタイムアタックから、公道における日常使用時の低温域までパフォーマンスを発揮し、カーボン・ローターよりも扱い易く、オールラウンドに制動性能を発揮します。


ジェラルミン製2ピースローター

フロントのディスクローターにはスチール製のディスクローターとジュラルミン製ベルハウジングからなる2ピース構造を採用。バネ下重量の軽減と放熱冷却性能を向上しています。グループエムではフロント、リヤともに、構造が複雑になりピンの摩耗消費によるローターのガタや異音チェックなどのアフターメンテナンスが必要になるフローティングタイプは採用せず、一般公道でもご使用されるユーザー様に末永く快適にご愛用頂くため、「安全性」「耐久性」「静粛性」を重視し、高温下でも熱によるローターの歪みを抑える独自設計の固定式ベルハウジングデザインを採用しています。

リヤには独自のパーキングブレーキ対応スチール製インナードラムを内側に追加した3ピース構造を採用しており、純正のパーキングブレーキと同等の制動力・耐久性を保持し、公道での使用時の安全性を確保しています。

特殊ハイカーボン製スチールディスクローター

独自のテクノロジーで特殊ハイカーボンを配合するFC鋳鉄製のスチールディスクローターは、生産工程で特殊熱処理加工を施しているため、高温・高負荷制動時のヒートクラック(ローターのヒビ割れ)発生を大幅に抑制し、常に安定した摩擦係数を得ることが可能です。ブレーキパッドの性能を十分に引き出し、ローター表面の摩耗を減らすことにも貢献するため、耐久性も向上します。

ベンチレーションフィンの数はφ350は72枚、φ380は84枚と純正より格段に増やすことで、特に高温・高負荷制動時の放熱冷却性能が向上。最大で100℃以上ローター温度を低下させることが可能です。
スリットは、初期制動とスリットノイズ低減も考慮した、ツインのロングラウンドスリットデザインを採用しています。

耐久性と美しさを両立する強化処理

ベルハウジングの材質は耐久性・耐熱性・強度ともに優れた独自の超々ジュラルミンを採用しており、仕上げ工程で表面皮膜にタフラム強化処理を施すことにより、製品の安全性と美しさの持続を両立しました。

扱い易さと制動力・耐久性のバランスに優れるパッド

ブレーキパッドの材質は特殊セラミックカーボンメタルを採用し、独自のセッティングを施した結果、カーボンブレーキよりも扱い易く、制動力・耐久性にも優れた、公道からサーキットのタイムアタックまで安心してご愛用頂けるテイストに仕上げました。

ディスクローターの適正温度:50°~700℃
平均摩擦係数:0.37~0.47